微妙なまちを舞台にした、微妙なミステリーです。
もとい、平塚を舞台にした、ユーモア・ミステリーです。
(作品のノリに合わせた、ほんのジョークです)
作者は、東川篤哉です。
「謎解きはディナーのあとで」といった作品が有名なミステリー作家とのことです。
作品では、実在するまちを舞台にすることが多いそうです。
この作品が平塚を舞台となったのは、担当の編集者が平塚出身という理由です。
詳しい経緯などは、湘南ジャーナルのインタビューに記されています。
気づいただけでも、実際に次のような施設や土地などが登場していました。
JR平塚駅 | 平塚警察署 | 平塚球場 |
競輪場 | 文化公園 | さくら通り |
ラスカ | 梅屋 | 老郷本店 |
湘南スターモール | 市民プラザ | 湘南ひらつか七夕まつり |
国道1号 | 県道61号 | 湘南平 |
花水川 | 都まんじゅう | 紅谷座 |
札場町 | 高浜台 | 袖ヶ浜 |
代官町 | 明石町 | 錦町 |
富士見町 | 豊原町 | 南金目 |
事件などの舞台も、モデルがありそうです。
実際の建物などからは少し変えているものの、すぐに思い浮かぶところもあります。
面白かったのは、平塚をネタにいじっている箇所でしょうか。
「ほぼ横浜」「ギリ湘南」「普段やる気をみせない面々」「湘南ひらつか」「平塚ロングビーチ」など、大いに笑わせてもらいました。
ベストセラー作家による平塚を舞台にした作品です。
この作品が今後どうなるかは、注目したいと思います。