平塚の沖合いに設置されている観測塔です。
平塚市虹ヶ浜から約1キロメートル、水深20メートルのところに存在します。
海面から屋上までの高さは、約20メートルです。
1965年、科学技術庁・防災科学技術研究所(現在は、独立行政法人防災科学技術研究所)によって建設されました。
当時の名称は「波浪等観測塔」で、波の高さや潮の速さなどの観測が目的でした。
建設費は、当時の額で約1億7300万円です。
1967年から、観測が開始されました。
40年以上利用されたものの、2008年には運用が終了しました。
しかし、2009年7月1日には、東京大学海洋アライアンス機構に移管されました。
そこで、研究や実験の場として、活用されることになりました。
現在では、海象関係では波、水温、流向、流速が、気象関係では風向、風速、気温、雨量、気圧、湿度が観測されています。
神奈川県の平塚沖波浪等計測データのページでは、ライブカメラの画像や観測データが公開されています。
観測データは、漁師や釣り人などにも活用されているそうです。
2016年6月には、「平塚海洋エネルギー研究会」が発足しました。
この実験タワーを使って、波力発電の実証実験などが行われているということです。
【平塚沖総合実験タワー】
平塚市虹ヶ浜の沖合い約1キロメートル
神奈川県・平塚沖波浪等計測データ:http://157.82.157.148/