金目川にある土手です。
古来より金目川は、水田の灌漑などに利用されてきました。
一方で、川筋が曲がりくねっている金目川は「あばれ川」の異名を持っており、洪水の被害にたびたび見舞われたそうです。
中でもこの場所は、堤防が最も決壊したところでした。
堤防が決壊するたびに、付近の村々は協力して、修復を行ってきました。
1608年(慶長13年)の洪水は、家の梁に水が浸かるほどで、農家の被害が大きいものでした。
それを鷹狩りに訪れていた徳川家康が聞きつけ、318間(572メートル)の堤が修復されました。
このため、「御所様堤」とも呼ばれたそうです。
しかし、それ以降も洪水による決壊は繰り返され、修復が行われてきたということです。
【金目川大堤】
平塚市南金目(北金目入口バス停付近)