平塚の中心市街地における通行量の考察です。
2013年に、「平塚の中心市街地の通行量」の特集を実施しました。
10年後となる今年、どのような結果になるのか確認しました。
利用したのは、平塚市HPの「商業アンケート調査」で公開されている「令和4年度中心商店街通行量調査」のデータです。
平成2年から令和4年までの間で、12年分の調査データが記されています。
平日と休日の調査日を設定し、歩行者(自転車を含む)通行量を計測しています。
対象時間は、10~19時の9時間です。
調査地点は、次のようになります。
令和4年度の実施は、平日が2022年12月2日(金)、休日が12月4日(日)です。
結果は、次のようになっています。
報告書の中には、経年変化比較表があります。
12年分の通行量調査データを、経年変化で表したものです。
歩行者通行量調査結果総括表に、「平日休日比較」があります。
「平日-休日」の人数の差と、「休日/平日」の割合が算出されています。
これによると、休日より平日の方が通行量が多い地点は、18地点中13地点でした。
「平塚の中心市街地の通行量」の「平日と休日の通行量の比較」では、大部分の調査場所で平日の方が多くなっていましたが、その傾向は変わっていないようです。
また、過去年との比較をしました。
令和4年(2022年)は新型コロナウイルス感染症拡大の影響があったため、1つ前の令和元年(2019年)のデータを利用しました。
平成2年と令和元年の両方のデータが存在する15地点に対して、通行量の変化に応じて着色しています。
令和元年の方が平成2年より通行量が50%以上増加 | 青 |
令和元年の方が平成2年より通行量が20~50%増加 | 水色 |
令和元年と平成2年の通行量の変化が-20~20% | 黄 |
令和元年の方が平成2年より通行量が20~50%減少 | オレンジ |
令和元年の方が平成2年より通行量が50%以上減少 | 赤 |
平日の結果です。
休日の結果です。
これから分かるように、湘南スターモールやパールロードといったメインストリートを含む中心部で、通行量が大きく減少しています。
逆に通行量が増加しているのは、その周辺です。
「平塚の中心市街地の通行量」の「商店街による通行量の比較」では、中心市街地の回遊性が低いことを指摘していましたが、中心市街地の吸引力の低下は著しいようです。
中心市街地の魅力低下は、日本各地で見られる現象です。
それに対して様々な変化が出てきている今、平塚はどういった方向に進むでしょうか。