1993年に平塚市総合公園で開かれた、現代彫刻の野外彫刻展です。
当時、「彫刻によるまちづくり」や「地域の活性化」などを目的として、神奈川県と市町村が共同で、3年ごとに野外彫刻展を実施していました。
1987年には秦野市で「丹沢野外彫刻展」が、1990年には小田原市で「小田原城野外彫刻展」が開催されました。
「湘南ひらつか野外彫刻展」は、その第3弾として企画されました。
実行委員会により「湘南のまち”ひらつか”」を表現する作品が公募され、411のマケット(模型作品)の応募がありました。
第1次審査では、その中から20作品が選ばれました。
20作品は実際に制作され、野外に展示されました。
これが、「湘南ひらつか野外彫刻展」です。
会期は、1993年10月16日~11月23日の39日間です。
延べ、37万1千人の入場者があったと発表されています。
大賞には賞金500万円、準大賞には300万円、優秀賞4点にはそれぞれ100万円が贈られました。
作品の制作と搬入にあたっては、作品ごとに200万円の補助がありました。
その他、受賞作以外の譲り受けに平塚市負担金があったようですが、詳細は不明です。
20作品は、今でも市内に残っています。
平塚市総合公園や文化公園などにあるオブジェで、「’93 湘南ひらつか野外彫刻展」と記されているのが、その作品となります。
情報源:「湘南ひらつか-野外彫刻展の記録-」「湘南ひらつか野外彫刻展」