中心市街地・商業の危機的状況 Part 2

以前に、「中心市街地・商業の危機的状況」を記しましたが、それ以後もこの問題は気にしていました。

そこで、Part 2ということで、記してみます。

 

ここ2年ばかり、中心市街地・商業の状況を見て、平日は意外と人が多いなど色々と発見がありました。

しかしやはり、買い物客全体のボリュームとしては、少ないように感じます。

 

平塚ラスカとバスロータリー周辺は、人が多いです。

しかし、少し離れると、見る見る内に人の数が減っていきます。

そこそこの数の人がいる範囲が、非常に限られます。

 

この原因を考えるに、以前、平塚は賃料(地価)が高いという問題があると聞いたことがありました。

そこで、それを確かめるべく、こちらのサイトの相場情報で確認してみました。

 

比較対象は、藤沢、茅ヶ崎、小田原、厚木(本厚木)としています。

まとめた結果が、こちらです。

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正直、平塚と小田原は、年による平均坪単価の変化が大きく、参考にしづらいです。

ただ、大体の相場観は、分かると思います。

 

この中では、茅ヶ崎と藤沢が比較的高いようです。

平塚は、厚木と同程度か、やや高い感じでしょうか。

小田原は、分かりづらいものの、比較的高そうです。

 

はっきりと言えることは、賃料が高いと思われる他の市に比べても、平塚は大きな差はないということでしょうか。

つまり、買い物客は決して多くはないものの、賃料はそこそこということになります。

 

一般的には、賃料が同程度であれば、買い物客の多い立地が選ばれやすいでしょう。

買い物客が同程度であれば、賃料が安いところが選ばれやすいでしょう。

そう考えると、他市に比べて、平塚の魅力(競争力)はやや弱そうです。

 

正直なところ、現状では、単なる「個店頑張れ」では、厳しいと考えています。

しかし、平塚市、中心市街地にある商店街とも、現状を打破できるような力強さは、あまり感じられません。

 

もっとも、何が何でも中心市街地・商業を守るべしという立場ではありません。

例えば、噂される「ららぽーと」の出店があったとしても、それが地域の人に支持されるのであれば、仕方がないと考えるところもあります。

しかし、市の窓口・玄関口となる中心市街地がこの状況でよいのかといえば、賛成しかねます。

 

では、どうすればよいでしょう?

簡単な解決策は、ほとんどないと思います。

 

しかし、そもそも、人がいなくなってしまった過疎地の話ではありません。

平塚市には、藤沢市に次ぐ26万人近くの人口がいます。

平成25年5月1日現在の神奈川県人口統計

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また、平塚駅を利用(乗車)する人は、1日6万人近くいます。

JRは乗車人数、小田急は乗降車人数)

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それらを踏まえて、きちんと考え、打開策を見出すべきではないでしょうか。

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